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秋の長雨と台風のシーズン。洗濯物を外に干せない日が続くと、部屋の中が“布の森”みたいになっていませんか。わが家も、リビングの物干しに吊るしたシャツの間を、体を斜めにして通り抜ける日があります。
そして気になるのが「部屋干しって、結局どうやって乾かすのがいちばん安いの?」という素朴な疑問。浴室乾燥機のスイッチを押しながら、なんとなく罪悪感を覚えている方も多いはずです。
この記事では、部屋干しの乾かし方を「1時間あたり」と「1回あたり」の電気代でくらべます。結論から言うと、いちばん安いのはサーキュレーターで風を当てる方法、いちばん高いのは浴室乾燥機です。その差は1回あたりで数十倍になることもあります。
結論:部屋干しの電気代は「風」がいちばん安い
先に答えをまとめます。
- 最安は「サーキュレーター・扇風機で風を当てる」。5時間まわしても数円です。
- 速さと安さのバランスなら「衣類乾燥除湿機」。3時間で20〜40円ほど。
- 浴室乾燥機はいちばん高い。1時間まわすだけで約39円、たっぷり乾かすと1回300円級になることも。
つまり、「浴室乾燥機がクセになっている家庭」ほど、見直しの効果が大きいということです。逆に言うと、ふだん扇風機を当てているだけの人は、もう十分がんばっています。
【比較表】部屋干しの乾かし方6つ、電気代はいくら違う?
電気代の目安単価は31円/kWh(公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価)で計算しています。機種や洗濯物の量でかなり変わるので、あくまで「ざっくりの比較」として見てください。
| 乾かし方 | 消費電力の目安 | 1時間あたり | 1回分の目安 |
|---|---|---|---|
| 部屋干しのみ(何もしない) | 0W | 0円 | 0円(ただし乾くまで長い) |
| サーキュレーター・扇風機を当てる | 20〜30W | 約0.6〜0.9円 | 5時間で約3〜5円 |
| エアコンの除湿(弱冷房除湿) | 約170W〜 | 約5円〜 | 3時間で約16円〜 |
| 衣類乾燥除湿機(コンプレッサー式) | 約175〜400W | 約5.4〜12.4円 | 3時間で約16〜37円 |
| 衣類乾燥除湿機(デシカント式) | 約295〜465W | 約9.2〜14.5円 | 3時間で約28〜44円 |
| 浴室乾燥機 | 約1,250W | 約39円 | 3kgを8時間で約310円 |
ついでに、部屋干し以外の選択肢も並べておきます。
| 乾かし方 | 1回あたりの目安 | ひとこと |
|---|---|---|
| ドラム式洗濯乾燥機(ヒートポンプ式) | 6kgで約26円 | じつは意外と安い |
| ドラム式洗濯乾燥機(ヒーター式) | 6kgで約46円 | ヒートポンプ式の約1.8倍 |
| 縦型の洗濯乾燥機 | 6kgで約65円 | 乾燥はやや苦手 |
| コインランドリーの乾燥機 | 20〜30分で約200〜300円 | 速さは圧倒的。行き帰りの手間あり |
表をながめると気づくのは、ドラム式(ヒートポンプ式)の乾燥は、浴室乾燥機よりずっと安いということ。「乾燥機能は電気代が怖いから使わない」と封印している方は、いちど説明書の消費電力を見てみる価値があります。
なぜ浴室乾燥機だけ高いの?
理由はシンプルで、ヒーターで空気を温めて乾かしているからです。消費電力はおよそ1,250W。ドライヤーを浴室にずっと吊るしているようなもの、とイメージすると分かりやすいと思います。
一方、サーキュレーターは風を当てて洗濯物のまわりの湿った空気を追い払うだけなので20〜30W。除湿機も、部屋の空気から水分を抜くだけなので数百Wで済みます。熱をつくる家電はとにかく電気を食う、というのが家電の電気代の大原則です。
これは冷暖房でも同じで、エアコンの効きを風で助けてあげると電気代が下がります。くわしくはサーキュレーターでエアコン代は下がる?置き方・選び方と電気代の目安でまとめています。
電気代0円で乾きを早くする3つのコツ
家電を足す前に、まずはタダでできることから。乾く速さは「風・空気の入れ替え・洗濯物どうしの間隔」でほぼ決まります。
① 洗濯物のあいだを「こぶし1つ分」あける
びっしり干すと、洗濯物のあいだに湿った空気がたまって乾きません。間隔を10cmほどあけるだけで体感がまるで違います。長いものと短いものを交互に干す「アーチ干し」も定番です。
② 干す場所は「部屋の真ん中」が正解
壁ぎわやカーテンのそばは空気が動きません。ちょっと邪魔でも、部屋の中央・エアコンの風が通る場所に干すのがいちばん早く乾きます。見た目は生活感たっぷりですが、生乾き臭には代えられません。
③ 脱水をもう一度かける
厚手のタオルやパーカーは、脱水を1〜2分追加するだけで乾燥時間が短くなります。電気代は数十銭の世界。乾燥にかかる時間を減らせるので、結果的にいちばんコスパのいい一手かもしれません。
除湿機とサーキュレーター、買うなら元は取れる?
「浴室乾燥機をやめて除湿機にしたら、どのくらい得なのか」を、ざっくり計算してみます。
浴室乾燥機を1回2時間使うと約78円。同じ量をコンプレッサー式の除湿機で3時間乾かすと約16〜37円です。1回あたりの差はおよそ40〜60円。週3回、雨の多い時期に半年ほど使うとすると、年間で数千円レベルの差になります。本体代を取り戻すには数年かかる計算なので、「毎年しっかり部屋干しする家庭」向けの投資と考えるのが現実的です。
この「元が取れるか」の考え方は、食洗機は元が取れる?手洗いとの水道・電気代の差でもくわしく書いています。家電の買い替えを迷っているときは、同じ手順で計算してみてください。
参考までに、部屋干し用として定番の2つを挙げておきます。
① アイリスオーヤマ 衣類乾燥除湿機(IJC-R65/IJC-P70)
② アイリスオーヤマ サーキュレーター WOOZOO(PCF-MKD15EC)
※価格・レビューは執筆時点の情報です。最新の価格やレビューはリンク先でご確認ください。
他の機種とも見くらべたい方はこちらから探せます。
まとめ:まずは「風」から。浴室乾燥機は“ここぞ”の日に
- 部屋干しでいちばん安いのはサーキュレーター・扇風機(5時間で約3〜5円)。
- 衣類乾燥除湿機は3時間で約16〜44円。速さと安さのバランス型。
- 浴室乾燥機は約1,250Wで1時間約39円。毎日使うと効いてくる。
- ドラム式(ヒートポンプ式)の乾燥は6kgで約26円と、意外に安い。
- 買う前に、間隔をあける・部屋の中央に干す・脱水を追加するの3つを先に試す。
寒くなってくると、こんどは暖房の電気代が気になってきます。あわせて電気毛布の電気代は1時間いくら?エアコン暖房・こたつとの比較もどうぞ。
※電気代はすべて31円/kWh(公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価)で計算した概算です。実際の金額は契約プラン・機種・使用状況によって変わります。


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