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風が出なくて静か、空気も乾きにくい――オイルヒーターは冬の「ぬくぬく担当」として人気ですよね。
ただ、ネットで調べると「電気代が高い」という声もちらほら。ポカポカの部屋で電気代の明細を開いたら、体の芯だけ急に冷えた……なんてことにはなりたくないものです。
この記事では、メーカーが公表している数字をもとに、オイルヒーターの電気代が1時間・1か月でいくらになるかと、ムリなく安くする5つのコツをやさしくまとめます。
✅ この記事の結論
- よくある1200Wタイプの電気代は、1時間あたり 強 約37円/中 約22円/弱 約16円(デロンギ公表・31円/kWh)
- 「中」で1日8時間・30日使うと、1か月 約5,280円(記事内の試算)
- 安くするカギは「狭い部屋で・設定温度を低めに・タイマーで早めに切る」の3つ
オイルヒーターの電気代は1時間いくら?
電気代は、消費電力(kW)×使った時間×電気の単価で計算できます。単価は、家電の表示で使われる目安の31円/kWh(全国家庭電気製品公正取引協議会)で考えます。
デロンギの公式FAQでは、オイルヒーター(マルチダイナミックヒーター含む)の1時間あたりの電気代を次のように案内しています。
| タイプ | 強(最大) | 中 | 弱 |
|---|---|---|---|
| 1200Wタイプ | 約37円 | 約22円 | 約16円 |
| 1500Wタイプ | 約47円 | 約28円 | 約19円 |
出典:デロンギ公式FAQ「【マルチダイナミックヒーター・オイルヒーター】電気代はいくらですか?」(31円/kWhで計算)
ポイントは、「強」と「弱」で2倍以上ちがうこと。そして多くの機種は、部屋が設定温度に近づくと運転を弱めたり止めたりするので、ずっと「強」の金額がかかり続けるわけではありません。表の「強」は、いわば“いちばん高いときの値段”です。
1日8時間・1か月使うといくら?
では、毎日使った場合はどうなるでしょう。1200Wタイプで、1日8時間×30日使ったときを計算してみます(上の1時間あたりの金額をそのままかけた試算です)。
| 運転の強さ | 1日(8時間) | 1か月(30日) |
|---|---|---|
| 強(ずっと最大) | 約296円 | 約8,880円 |
| 中 | 約176円 | 約5,280円 |
| 弱 | 約128円 | 約3,840円 |
「強」に入れっぱなしか「弱」中心かで、1か月に5,000円ほど差がつく計算です。ひと冬(4か月)なら2万円近く。毎朝の缶コーヒーを我慢するより、ダイヤルを1段下げるほうがずっとラクに節約できます。
なお、実際の電気代は部屋の広さや断熱、外の気温、契約している電気料金のプランで上下します。あくまで目安として見てください。
ほかの暖房とくらべると高い?安い?
オイルヒーターの電気代を、ほかの暖房器具の目安とならべてみました。
| 暖房器具 | 1時間の電気代の目安 | あたたまり方 | 向いている使い方 |
|---|---|---|---|
| オイルヒーター(1200W・中) | 約22円 | じんわり部屋全体(風なし) | 寝室・子ども部屋など、狭い部屋で長く過ごす |
| セラミックヒーター(1200W) | 約37円 | 温風ですぐ | 脱衣所・トイレなど、短時間だけ |
| エアコン(6畳用) | 約4.6円 | 部屋全体の空気 | リビングなど、広い部屋で長時間 |
| こたつ | 約7.45円 | ふとんの中だけ | 1か所にじっと座る |
| 電気毛布 | 約1.7円 | 体に密着 | 寝るとき・ひざ掛け |
※オイルヒーター=デロンギ公表値。セラミックヒーター=1.2kW×31円で計算。エアコン(パナソニック CS-X226D)・こたつ(同 DK-12CT/S)・電気毛布(同 DB-RM4M)=パナソニック公表の目安。いずれも31円/kWh。機種や条件がそろっていないので、ざっくりした比較です。
こうして見ると、オイルヒーターは「電気代が安い暖房」ではありません。エアコンは外の熱をくみ上げて部屋をあたためる仕組みなので、同じ部屋をあたためるならエアコンのほうが電気代は安くなりやすいです(詳しくはエアコン暖房の電気代の記事で解説しています)。
一方で、オイルヒーターには風が出ない・音が静か・燃やさないので空気が汚れにくいという良さがあります。「乾燥や風が苦手」「寝室を静かにあたためたい」という人には、少し電気代を払ってでも選ぶ価値がある暖房、という位置づけです。温風タイプとの違いはセラミックヒーターの電気代の記事もあわせてどうぞ。
オイルヒーターの電気代を安くする5つのコツ
ここからは、メーカーの案内をもとにした、今日からできる節約のコツです。
① 窓ぎわ・壁ぎわに置いて、冷気をブロック
デロンギは、熱が逃げやすい窓ぎわや壁ぎわに置くことをすすめています。外から入ってくる冷たい空気をそこでくい止めて、部屋の温度ムラを減らせるからです。窓そのものの寒さ対策(断熱シートや厚手カーテン)もあわせると効果が上がります。やり方は窓の寒さ対策の記事で紹介しています。
※カーテンや洗濯物が触れる位置には置かないなど、取扱説明書の設置ルールは必ず守ってください。
② 設定温度は低め+ECO(エコ)モード
オイルヒーターは床・壁・天井までじんわりあたためるので、同じ室温でも暖かく感じやすいのが特徴です。そのぶん設定温度を少し低めにしても快適に過ごせます。
最近の機種にはECOモードが付いているものが多く、たとえばデロンギのユニカルド(RHJ65L0712)は、メーカーの自社実験で約20%の節電ができるとしています。まずはECOボタンを押す、が一番手軽な節約です。
③ タイマーで「早めにつけて、早めに切る」
オイルヒーターは中のオイルがあたたまってから放熱するので、部屋全体が暖まるまで約30分〜1時間かかります(デロンギ公式FAQ)。そのかわり、電源を切ってもしばらく暖かさが続きます。
そこで、起きる時間・帰宅する時間の少し前にON、寝る・出かける少し前にOFFとタイマーをセットするのがおすすめ。「切る時間を30分早める」だけで、毎日のムダな運転をそのまま削れます。
④ 狭い部屋で使う+立ち上がりはエアコンと分担
オイルヒーターはパワーで一気に暖める暖房ではないので、広いリビングより、寝室や個室のほうが得意です。部屋の広さに合わない機種を「強」で回し続けると、電気代だけかさんでしまいます。
急いで暖めたいときは、メーカーも暖まるまで他の暖房を併用することを案内しています。最初はエアコンで一気に、暖まったらオイルヒーターでキープ、と役割を分けるとムダがありません。
⑤ シーズンオフはコンセントを抜く
タイマー付きの機種は、電源OFFでも時計表示などで待機電力を使っています。デロンギによると、機種によって約0.1W〜約2.1W(27円/kWh・30日計算で月約2円〜約41円)。金額は小さいですが、春になったらプラグを抜いてしまうのが確実です。待機電力の考え方は待機電力の記事でも詳しく紹介しています。
これから買うなら?選ぶときのチェックポイント
電気代をおさえる目線で選ぶなら、次の3つを確認しておくと安心です。
- 部屋の広さに合っているか(大きすぎも小さすぎもムダの元。木造・コンクリートで目安が変わる)
- 強・中・弱の切り替えやECOモードがあるか(消費電力を下げられる)
- 24時間タイマーがあるか(「早めにつけて早めに切る」ができる)
参考までに、メーカー公式ストアで扱っている定番の2機種を紹介します。
① デロンギ ユニカルド オイルヒーター(RHJ65L0712)
② アイリスオーヤマ オイルヒーター(POH-S1208M-W)
※価格・レビューは執筆時点の情報です。最新の価格やレビューはリンク先でご確認ください。
他の商品とも比べたい方はこちら。
まとめ:オイルヒーターは「狭い部屋・低め・早めに切る」で安くなる
- 1200Wタイプの電気代は1時間 強 約37円/中 約22円/弱 約16円(デロンギ公表)
- 「中」で1日8時間×30日なら1か月 約5,280円。「強」入れっぱなしと「弱」中心では月5,000円ほどの差
- 電気代だけならエアコンのほうが安くなりやすい。オイルヒーターは静か・風なしが強み
- 節約のコツは窓ぎわに置く/設定温度低め+ECO/タイマーで早めに切る/狭い部屋で使う/オフシーズンはプラグを抜く
今夜さっそく、タイマーの「切」を30分早めてみてください。オイルヒーターの余熱が、寝つくまでちゃんと見守ってくれます。布団から出られなくなる問題のほうは、残念ながら自己責任です。
【参考】デロンギ公式「電気代も安心」・公式FAQ「【マルチダイナミックヒーター・オイルヒーター】電気代はいくらですか?」「【オイルヒーター】お部屋が暖まるまでにはどのくらい時間がかかりますか」「【ヒーター共通】待機電力について」/パナソニック「ホットカーペットの電気代は?」(暖房器具の比較)/全国家庭電気製品公正取引協議会「電力料金の目安単価」/各メーカー公表の製品仕様(執筆時点)




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