※本記事はプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。
朝晩ぐっと冷えてきて、そろそろエアコンの「暖房」ボタンに手が伸びる季節になりました。でも同時に頭をよぎるのが、去年の冬の電気代の請求書。あの数字を見た瞬間、部屋より先に心が冷えた方も多いのではないでしょうか。
「エアコン暖房って1時間いくらなの?」「つけっぱなしと、こまめに消すのはどっちが安い?」「設定温度は何度がいい?」──この記事では、国(資源エネルギー庁)の省エネデータとメーカーの実験結果をもとに、エアコン暖房の電気代と、無理なく下げるコツを数字で整理します。
先に結論:エアコン暖房は「消費電力×31円」。設定温度とフィルター掃除で年2,600円ほど変わります
- エアコン暖房の電気代は「消費電力(kW)×時間×31円」で計算できます。消費電力が500Wなら1時間約15.5円。
- 暖房は運転開始直後にいちばん電気を使い、部屋が暖まると少ない電力で温度をキープします。
- 資源エネルギー庁の試算では、設定温度を21℃→20℃にするだけで年間約1,650円、フィルター掃除で年間約990円の節約。
- 30分程度の外出ならつけっぱなしの方が安くなる可能性あり。ただし長く家を空けるときは消すのが基本です。
暖房代を下げるいちばんの近道は「設定温度を上げすぎない」「温めた空気を逃がさない」の2つです。
1.エアコン暖房の電気代は1時間いくら?計算方法
電気代の計算式は、どの家電でも同じです。
電気代 = 消費電力(W)÷ 1,000 × 使った時間(h)× 電気料金の単価(円/kWh)
この記事では、単価を31円/kWhで計算します。これは公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が定めている「電力料金の目安単価」(税込)で、家電カタログの電気代表示などで共通のものさしとして使われている数字です。
ただしエアコンは、ドライヤーのように「いつも同じ電力」ではありません。部屋が寒いうちはフルパワー、暖まってくると控えめに自動で調整しています。そのため「1時間いくら」は、そのときどれくらいの電力で動いているかによって変わります。目安として、消費電力ごとに計算すると次のとおりです。
| そのときの消費電力 | 1時間 | 1日8時間 | 1か月(8時間×30日) |
|---|---|---|---|
| 200W | 約6.2円 | 約50円 | 約1,490円 |
| 500W | 約15.5円 | 約124円 | 約3,720円 |
| 1,000W | 約31円 | 約248円 | 約7,440円 |
| 1,500W | 約46.5円 | 約372円 | 約11,160円 |
同じエアコンでも、暖まった部屋で静かに動いているときと、冷え切った部屋を一気に暖めているときでは、電気代が何倍も違うということです。わが家のエアコンの数字を知りたい方は、本体の側面や取扱説明書にある「暖房 定格消費電力」「期間消費電力量」をチェックしてみてください。リモコンや専用アプリで電気代を表示できる機種もあります。
また、外が寒いほど電気代は上がります。エアコンは外の空気から熱を集めて部屋に運ぶ「ヒートポンプ」という仕組みで暖めているので、外気が冷たいほど運ぶのに力が要るからです。冷房より暖房のほうが電気代がかさみやすいのはこのためです。
2.他の暖房器具と比べると?1時間あたりの電気代比較
「エアコンより小さいヒーターの方が安いのでは?」と思いがちですが、実は逆のことが多いです。
| 暖房器具 | 消費電力の例 | 1時間の電気代 | 向いている使い方 |
|---|---|---|---|
| エアコン(6畳向け) | 約540W(計算例) | 約16.7円 | 部屋全体を長時間暖める |
| セラミックヒーター(強) | 1,200W | 約37.2円 | 脱衣所・トイレなど短時間 |
| セラミックヒーター(弱) | 600W | 約18.6円 | 足元を少しだけ |
| デスク用パネルヒーター | 160W | 約5.0円 | 机で長時間座る |
部屋全体を何時間も暖めるなら、エアコンはかなり効率のいい暖房です。逆に、セラミックヒーターを強で長時間使うと、エアコンの2倍以上かかることも。くわしくはセラミックヒーターの電気代を比べた記事で解説しています。
「部屋はエアコン、ピンポイントは小型ヒーター」と役割を分けるのが、いちばんムダのない組み合わせです。
3.つけっぱなしとこまめに消す、どっちが安い?
冬の永遠のテーマです。夫婦げんかの原因ランキングに入っていてもおかしくありません。
エアコンメーカーのダイキンが、京都市内のマンションで行った実験(2018年2月発表)では、次のような結果が出ています。
- 30分おきに電源を入れたり切ったりするより、つけっぱなしの方が消費電力量は少なかった
- 一方、夜に2時間外出する想定では、運転を切った方が安かった
理由はシンプルで、エアコンは冷えた部屋を暖め直すときにいちばん電気を使うからです。こまめに消すと、そのたびに「いちばん高い時間帯」をやり直すことになります。ダイキンも「30分程度の外出ならつけっぱなしの方がお得になる可能性がある」としつつ、すべてのケースに当てはまるわけではないと説明しています。
まとめると、こんな使い分けが現実的です。
- ちょっとした買い物・ゴミ出し(30分前後)→ つけっぱなしでOK
- 仕事や数時間の外出・就寝時→ 消す。帰宅時刻に合わせて入タイマーを使うと寒くない
なお、断熱性や外の気温によって結果は変わります。迷ったら「すぐ戻るならつけっぱなし、長く空けるなら消す」と覚えておけば大きく外しません。
4.エアコン暖房の電気代を下げる5つのコツ
資源エネルギー庁の「省エネポータルサイト」では、エアコン(2.2kW)を1日9時間使った場合の節約効果が公開されています。
| やること | 年間の節約(電気) | 年間の節約(金額) |
|---|---|---|
| 設定温度を21℃→20℃に(外気温6℃のとき) | 53.08kWh | 約1,650円 |
| 暖房を1日1時間短縮(設定20℃) | 40.73kWh | 約1,260円 |
| フィルターを月1〜2回掃除 | 31.95kWh | 約990円 |
出典:資源エネルギー庁「省エネポータルサイト 家庭向け省エネ関連情報(エアコン)」をもとに作成
これをふまえて、今日からできるコツを5つ紹介します。
コツ①:設定温度は「20℃」を目安に
資源エネルギー庁は冬の暖房時の室温は20℃を目安にと呼びかけています。1℃下げるだけで年約1,650円。寒いと感じたら、温度を上げる前にカーディガンや靴下を1枚足すのが先です。「着る暖房」は電気代ゼロです。
コツ②:フィルターは月1〜2回掃除する
ホコリで目詰まりしたフィルターは、マスクを2枚重ねて走っているようなもの。掃除機で吸うだけでも違います。フィルター掃除はお金がかからないのに年約990円の節約。いちばんコスパのいい節約術です。
コツ③:風量は「自動」が基本
「弱」の方が節電になりそうに見えますが、風が弱いと部屋がなかなか暖まらず、かえって長く頑張らせることに。早く設定温度に届けば、エアコンは自動で控えめな運転に切り替わります。基本は「自動」にしておきましょう。
コツ④:サーキュレーターで暖かい空気を下ろす
暖かい空気は天井にたまり、足元は寒いまま……。資源エネルギー庁も扇風機を併用して暖まった空気を循環させることをすすめています。サーキュレーターをエアコンの対角や真下から天井に向けて回すと、上にたまった暖気が部屋全体に広がります。置き方のコツはサーキュレーターでエアコン代を下げる記事でも紹介しています。
コツ⑤:窓とカーテンで熱を逃がさない
せっかく暖めた空気も、窓から逃げてしまっては意味がありません。床まで届く厚手のカーテンは、資源エネルギー庁も効果的としている対策です。断熱シートやすきまテープも組み合わせるなら、窓の寒さ対策の記事が参考になります。
あわせて、室外機のまわりに物を置かないことも大切です。吹き出し口がふさがると冷暖房の効率が下がります。雪が積もる地域では、室外機が雪に埋もれていないかも時々確認しましょう。
5.暖房の効きを助けるサーキュレーター(楽天市場)
コツ④のサーキュレーターは、すでに家にある扇風機でも代用できます。これから買うなら、定番メーカーの次のような商品があります。
① アイリスオーヤマ サーキュレーター WOOZOO(DCモーター・上下左右首振り)
② アイリスオーヤマ サーキュレーター 小型(PCF-MKM15N)
※価格・レビューは執筆時点の情報です。最新の価格やレビューはリンク先でご確認ください。
エアコンを使うと空気が乾きやすいので、のどや肌が気になる方は加湿器の電気代の比較記事もどうぞ。湿度が上がると、同じ室温でも暖かく感じやすくなります。
まとめ
- エアコン暖房の電気代は「消費電力(kW)×時間×31円」。500Wなら1時間約15.5円。
- 運転開始直後がいちばん高く、暖まると控えめになる。外が寒いほど電気代は上がる。
- 部屋全体を長時間暖めるなら、小型ヒーターよりエアコンの方が安いことが多い。
- 30分前後の外出ならつけっぱなし、長く空けるなら消して入タイマー。
- 設定20℃で年約1,650円・フィルター掃除で年約990円の節約(資源エネルギー庁の試算)。
- 風量は自動、暖気はサーキュレーターで下ろし、窓・カーテンで逃がさない。
エアコンは「我慢して止める」より「上手に働かせる」方が、実は電気代も体もラクになります。まずは今週末、フィルター掃除から始めてみませんか。ホコリの量に、ちょっとびっくりするかもしれません。
※本記事の電気代は、公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会の電力料金目安単価31円/kWh(税込)をもとに計算した概算です。実際の金額は契約プラン・機種・住まいの断熱性・外気温・使用状況により変わります。




コメント